草取り(3)
09/07/12
日本の米作りは雑草との戦いの歴史である。
ような気がする今日この頃。
僕の田んぼの稲も元気にすくすくと育っておりますが
それ以上に雑草たちもすくすくと育ってるんです(泣)
このままでは稲が雑草に負けて収量が落ちてしまいます。
抜くしかないっす。
ひたすら腰をかがめ手で草を引っこ抜き
固めて積み上げておきます。
腰が痛くなってきます。
中には稲とほとんど見分けがつかない雑草(ヒエ)もあって
田植えのライン上でないヒエなら識別可能ですが
イネと同じライン上のヒエを抜くことは、ある意味ギャンブルに近い、、、そんな草抜きです。
下手したらイネを抜いて、ヒエを残し育ててることになりかねない。。。
しかし、毎日やっているとヒエとイネの違いがわかってきました。
こうなると何の躊躇もなく抜きまくることができ
振り返ればうつくすぃわが田んぼ。
6反すべてを抜くことは無理かもしれないけど
まあ、こうしてあれこれ物思いにふけりながら草取りも悪くないもんです。
そういった大変な苦労で作られてきた昔の米の価格は今の2倍でした。
昔の物価水準から考えると、本当に稲作は業(なりわい)として成立してたようです。
そんな稲作の歴史の中で除草剤の出現は、それは画期的なことだったのでしょう。
そして農業機械の進歩。
米の輸入。
農家の肉体的負担は減りましたが米価の下落。
それもまた必然のことなのでしょうか。
「無農薬の米は値段が高い」
手間を考えると無理もないですね。
貧乏な福井的田舎生活では自給することで無農薬の米を頂くことができます。
こうして田んぼを借りることができ
大変な草取りさえ、できることが「幸せ」ということなのです、はい。