屋根葺き開始
05/06/05
さあ屋根葺きです!
茅葺きを自らの手で施工し、家主自ら茅葺き民家の維持に努める・・・
もっと、ポピュラーな仕様になっていかないか・・・
理想は高く、テンション高く・・・・
●6月4日
早朝の天気予報で急変。
「午後から雷雨」
この日のために在原に駆けつけてくれる予定のあった人々の中止の連絡。
しかし、すでに屋根やさんは美山を出て在原に向かってるとのこと。
加えて、前日の晩から横浜から久々の11番と彼の彼女のあやチャンが在原に走行中。
午前中だけでも、と覚悟はしての屋根葺き初日。
お隣のS さん、川向こうのK さんが助っ人に来てくれました。
午後からはガミーの友人の森さんも飛び入りで来てくれました。
塩澤さん |
塩澤さんは京都美山町の屋根葺き職人です。
「指導という形で来てほしい」 僕の無理な要望を快く引き受けてくれました。
まずは吹き始めに長いヨシ(2m60)を下地竹に編んでいきます。
木のへらで長さを揃えます。
角をつけます。
何度か現場を見学してきましたが、この部分はいつも良くわからない。
今回も目の前で塩澤さんが始めからしてるのを見てもピンと来ない・・・・
この辺から頭がパニックに。
平の部分に穂先の部分の束を乗せ、その上に長い束を乗せます。
このとき縄で仮止めをするのですが真っ直ぐなヨシはスルスルと滑り落ちます。
これがかなり厄介で、先が思いやられる感じでした。
このあたりで理想も吹っ飛び、いつものブルーに突入。
塩澤さん以外は素人ばかりで、結局ほとんどの作業を塩澤さん一人でやってた様な感じで
11番とあやちゃんも作業も無くただ見てるだけの状態が増えてました。
僕は横でただ立ち尽くすのみでした。
自分の中で、どこかにうぬぼれがあったのです、「やりゃあできる」と。
実際は、わけのわからない屋根葺きを前にしてすぐにでも逃げ出したい衝動にかられてしまいました。
雷は時折聞こえるものの
通り雨に一度会っただけで天気は何とか持ちこたえた感じでした。
夕方遅くまで根気よく指導してくれた塩澤さん、お疲れ様でした。
うなだれる僕を見て
「まあ、だめでも、また葺き直したらいいじゃないですか!」
「わからないことがあれば僕の現場に見に来たらいい」ということでした。
その夜、言い知れぬブルーに襲われた僕はヤケ酒。
11番とあやちゃんと森くんに慰めてもらったとさ。