柱の根継ぎ
02/10/29
いよいよ民家改修の本格的始動です。
この家は柱、梁の腐朽が著しいです。
まずは柱の根継ぎです(概要は「大工さんが現地訪問」を参照)。
その前工事として柱の乗る基礎の固定です。
この家は大きな石の上に大黒柱が乗っています。
沈下によって家全体が傾いてます。
その石をコンクリートで固定して沈下を防ぐ作業です。
まずはジャッキアップです。
ジャッキ | ジャッキアップ後 |
根継ぎをする柱の上にのっている梁を持ち上げます。
支柱に接する材を痛めないように横材を一つ噛まして上げていきます。
ギシギシと家全体が音を立てます、、、、、マジで怖かったです。
次に土間のコンクリートを電気チッパーでバリバリと砕きました。
いよいよ柱をのこぎりで切断します。
もう切ってしまうと後戻りは出来ません!
あとはイテマエ精神で突撃です。ギーコギーコ
土間砕き | ・・・・柱切断してしまいました |
基礎についてはコンクリートを打つのですが・・・・・初めてなんですよね―!
建築の仕事なのに・・・・設計だったもので・・・・(いい訳)。
コンクリートはセメントと砂と砂利と水を混ぜたモノです。
分量は???設計事務所の友人と以前勤めていた事務所の先輩に電話して聞きました(おはずかしー!)。
バケツで
セメント・・・1
砂・・・・・・・3
砂利・・・・・4
水・・・・・・・1.5(今日は雨で砂と砂利に水分が含まれていたので少なめ)
およそこんな感じです。Fさん、Oくんありがとう!
まずは近くにある建材屋さんに砂と砂利を買いに行きました。
軽トラで1台3000円でした。
ところが、かなりの重量のため非常に運転が難しかったです。
ちょっとバランスが崩れると右に左に後ろが揺れるのです。
メチャ緊張しました!!
4WDでよかったー!
なんとか家までたどり着いたのですが・・・・
そしてそれを降ろすのが更にキツかったです。雨の中・・・・。
砂利、砂を降ろし終えて夕方の5時。
いよいよコンクリート打ちです。
まずは20cmほど掘り下げ直径15cm弱の石と砕いたコンクリートの廃材と砂利を敷き詰め、ワイヤーメッシュ設置。
そしてコンクリート作り。
普通はコンクリート混ぜ機で作るそうなのですが、昔はみんな手で練っていた!なんてことを考えながら挑戦・・・・。
トテモタイヘンデスネ!
実際はコンクリートが柔らか過ぎたので砂を入れたりセメントを加えたり・・・・素人の料理状態。
結局教えてもらった分量はどこへやら、僕の感覚頼みになりました。ヒューー
コンクリート打設前 | 打設後石を埋め込む |
なんとか形だけはそれなりです。
強度が心配です。
まあ、駄目なら壊してやりなおしゃイイじゃんかーーー!ルルルルー
気がつけば8時を過ぎてました。
無我夢中でした。
ラジオがついていたので淋しさは紛れましたが、正直、孤独だったねー。
次の日、大工さんが現地を見に行ってくれてて、この基礎を見て「上等上等!」と連絡ありました。よかったねー。
チャレンジ万歳!