第3回民家改修プロジェクト〜茅刈り〜

02/11/17

 

いい天気でした。

仲間9名と在原の知り合い2名と彼女と僕、13名で浅井郡徳山で茅刈りをしました。

 

家の屋根は小屋組を直さなければいけないので屋根の茅をすべて一度はずす必要があります。

そのため、通常毎年1面や2面づつ葺き替えていく屋根も1度に4面葺き替えなければなりません。

以前、向かいの家の屋根葺きに来ていた茅葺き職人さんに茅の必要量を聞いたところ2000束(!)必要とのこと。

在原の集落内で2〜300束は譲ってもらえそうですが、とても足りませぬ。

 

「茅」とは屋根材としての総称でススキ、ヨシなどのことです。

在原ではススキが用いられてます。

当時は集落内に「茅場」というものがありススキを育てていました。

毎年刈る事により質の良いススキが収穫できたのでした。

(琵琶湖のヨシも検討しましたが質が良くないということで断念)

 

在原にも少ないですが茅場はあります。

今年は別の人が刈る予定です。

今回は在原の知り合いの方が毎年刈っている茅場の茅を分けていただく事になりました。

   
   

(1)下草取り

ススキの他にも様々な植物が生きています。

特にツル系の植物は刈り取りに邪魔で、あらかじめ取る必要があります。

下草除去は面倒な作業でしたが、このツルを使って女性陣はリースを上手に作ってました。

     
           

(2)刈り取りと束ね

鎌で刈り取っていきます。

直径25cm程度を一束として縄で束ねていきます。

刈り取った茅を一束分の量ごとに揃えて置いていくと、束ね作業が楽になることを後で知りました〜!

そうしてみんな黙々と鎌を振り、束ねていきました。

   
         

(3)乾燥の為の縦置き

束ねられた茅はさらに乾燥させるために、この場でさらに大きな束にして立ててしばらく置いておきます。

これは昔から伝わる茅の屋外保管(何年も可能!)の方法です。

一つの塊で80束強。三つで約250束の茅を束ねました。

本当に大変な作業ですねー。

しかし、これが屋根となり10年以上僕らを雨から守ってくれるのです。

   
立てて縄で束ねる        

 

夕方の4時を過ぎてようやく終了!

充実感もさることながら疲労感が大きかったです。

遠方から朝早く来てくれた皆様ごめんなさい。お疲れ様でした!!

係長、社長には昼食のお弁当(美味しかった!!)の準備も手伝ってもらいました。

ありがとうございました。

 

     
集合!   昼食    

 

   
カカリチョウ   シャチョウ   イチョウ

 

茅集めはまだまだ序の口です。

これからも、がんばって茅を集めていきます。

 

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