初めて中に入りました・・・・!
02/07/29
草をかき分けて木製の雨戸を開けると、そこは玄関でした。
玄関の扉を開けると、湿った空気が流れてきました。
西から望む | アプローチ | 玄関 |
持ち主の許可を得て、僕は初めてこの家に入りました。(平面図)
茅が落ちて空が見えます。家というのは水が入ると急速に傷み朽ちていきます。
土間から見える梁は折れ、その奥の間の天井は崩れ落ち、僕は怖くてそれ以上奥へ進めませんでした。
テレビ番組の「ビフォー・アフター」の音楽が頭の中で鳴っていました。(マジで、そんな気分)
玄関から望む | かまど囲炉裏 | 屋根裏(穴が空いてます) |
その日は、あまりの荒れ具合に僕は圧倒され疲れてしまいました。
後日、友人のボビーを連れて再び在原へ。
2回目に見てもやはり不安ばかり感じていました。帰りの車の中でボビーはため息ばかりつく僕に言いました。
「前の職場の店長の口癖やねんけど、『何か失敗してそこでやめたら本当の失敗。あきらめず続けたらそれは失敗やない』だってさ」
僕は、すごく気が楽になりました。
もしも家が崩れてペシャンコになっても廃材を使ってそこに家を建てればいい。要はそれをプロセスにすればいいのだ。
失敗を恐れずに具体的に行動する事が、今の僕には必要なんだ、と思えるようになりました。
ボビーの何気ない一言に感謝してます。(ボビーはその言葉の後に「俺はあんな家死んでもいややけどな」って言ってました、チャンチャン)