米作り〜種モミの消毒〜
09/03/20
いよいよ米作り1年生の初登校です。
今日は田植えに使う苗を作るために、その種を選別、消毒する作業です。
お米の種はもちろんもみ殻がついたままのお米です(笑)
まず、種モミの中のゴミや実のあまり詰まってない種を取り除きます。
食塩水(水10Lあたり食塩2.01kg)に種をつけて浮かんだゴミや種子をザルですくい出すのです。
この食塩水の濃度は生卵が真横に浮かぶ比重(1.13)だそうです。
ちなみに縦になって、てっぺんがちょうど水面にかかる程度の比重(1.08)はもち米だそうな。
食塩水で種の選別 冷水で洗う 脱水 十分ゴミを取り除いたら水でしっかり洗い流します。
川の水を引いてきているので結構、かなり冷たいっす。
水にあまり長時間つけておくと発芽率が落ちるそうなので素早く水切り。
そしてメッシュの袋に移し替えてしっかり脱水します。
脱水がすんだらいよいよ消毒です。
稲が病気にかからないように種モミの段階で消毒をします。
種子伝染病虫害は本来は化学薬品で消毒殺菌するそうなのですが
60度のお湯に5〜10分間つけておくだけで薬剤処理同等の効果が得られるそうです。
師匠が言うにはマジックインクで書いた文字が浮いてくるくらい、きつい消毒薬だったそうです。
温湯消毒 最も重要な冷却 さらに冷却 温度サーモがついて一定の温度に調整できる水槽につけてタイマースイッチオン。
その間に次の種モミの準備です。
別の種類のコメを選別する時は混ざらないようにしっかりザルや桶を洗います。
そうこうしてるうちに水槽のタイマーが鳴ります。
結構熱いお湯の中からメッシュ袋を取り出し、これまた素早く冷水につけて冷やします。
念入りに冷やさないと種が目覚めて発芽してしまいます。
普段は雪がまだ残っているので雪を水槽にいれてガンガン冷やすそうです(ひぇーー)
温度が下がったら川の水のかけ流しの中に再びつけてダメ押し冷却。
これを大きな水槽(風呂桶)につけて水をまめに入れ替えて苗作りの種まきまで保存します。
普段、何気なく食べているお米。
田植えや稲刈りの陰に隠れているこの作業を通じて
改めて喜びをかみしめる福井的稲作物語です。