老後について
02/10/13
僕は5年間設計事務所で働きました。
仕事の中で、老人福祉施設や特別養護老人ホームの設計に関わってきました。
お年寄の人々が心地よく余生を過ごせるような施設を作りたいといつも考えてきました。
いつか自分や自分の両親が入るかもしれない!なんて考えながら。
しかし、現状は違いました。
いかに施設の運営がスムーズにいくか、介護員の手間を減らせるかがテーマとなります。
部屋にしても個室であろうと4人部屋であろうと当のお年寄たちは周りの認識力がないのです。
ですから、同部屋の住人同士の交流や会話、挨拶もないことが多いのです。
施設側の話を聞いていると、そんなお年寄に豪華な部屋を与える必要はないと・・・・。
特別養護老人ホームに入るお年寄は家族での看護が大変な痴呆や寝たきりの方が多いです。
ほとんどが入所後、家族の見舞いもなく一人で亡くなるそうです。
国の用意した「幸せな老後」の現状を知りました。
自分の両親、そして未来の自分の「老い」とは?
元気良く老いていくにはどうしたら?
痴呆にならないようにはどうすればいいのか?
在原のお年寄はみんなヨボヨボですが、よく動き、よく話し、よく笑います。
毎日、生活を通して働いてます。
田舎暮らしに老後のあり方の解答があるような気がします。
一生現役で生きる事。
一生働き続ける事。
明日のことを考えながらポックリ逝けたらそれは素晴らしい老後なのではないでしょうか!
余談ですが
ポックリキャンディ(安楽死飴)があればいいと思いません?
老衰で体が動かなくなったら家族には迷惑をかけたくはないです。
頭がしっかりしてる間に家族や友人(みんな年寄!)を呼んで
一人一人に声をかけお礼を言って
みんなに見守られながらポックリキャンディ(ミルク味)をいただきます。
そのまま眠るように死んで行きます。
こんな幸せな幕引きはないじゃないですか!
誕生日と永眠日。
自分で死に際を決める。
そう思えば明るい老後が見えてきませんか???