びわこ1・2・3キャンプ
12/04/01
3月の最後の1週間
福島の子供たちを受け入れる保養キャンプがマキノであり、ボランティアスタッフとして参加してきました。
子供、保護者、50名以上の参加者。
受入れに手を挙げた民宿「一二三館」のオーナー夫婦とは歳も近く
原発問題、高島市の給食、麻雀、と仲良くさせていただいており、何かお手伝いできればと。
放射線量の高い地域では、あちこちで大変な高線量のスポットが点在し
子供たちは1日15分しか外で遊べない状態で生活しています。
さらには、学校給食では福島県、群馬県、栃木県産の食材が使われ(二本松市)
夏からは学校の体育ではプールも始まるそうです。
外部、内部被曝による子供たちの体調の異変は今のところないのですが(4,5年後の発病はチェルノブイリ事故のの被曝した子供たちのデータでも現れています。)
周りから、過剰な反応と批判され、夫婦や家族、友人関係もギクシャクしたりする母親達も多かったです。
チェルノブイリの事故の後、定期的に子供たちを非汚染地域で保養させることは医学的にも効果が報告されており
今回のキャンプでも安心・安全な食材とメニューで参加者を迎えました。
田んぼの準備の合間をぬって、3日間、僕は子供たちの遊び相手、マキノ1周のサイクリングの引率をさせてもらいました。
身長が足りず、自転車に乗れなかった女の子が泣いている姿を見て、スタッフが一緒に泣いていました。
福島では外で自転車に乗るという、当たり前のことができないのです。
原発災害の現実の一コマを肌で感じました。
グラウンドでボールを追いかけ
琵琶湖で水に触れ、貝殻や小石を拾い
山に登ったり
ケンカしたり、泣いたり、笑ったり
子供がとても子供らしく輝いているのを見て、すばらしいことだなあと思いました。
高卒したてのお兄さんや、大学生のお兄さんお姉さんは1週間子供たちと寝食を共にしました。
最後の夜、彼らからなかなか離れない子供達もいました。
出発の朝、別れを惜しむ子供達、スタッフのおばさんと抱き合い泣く母親。
僕も、泣いた泣いた。
参加費1万円と全てカンパで成り立つこのキャンプ、本当に考えさせられました。
受け入れるのは、瓦礫ではなく、未来に希望が持てない子供達やその家族なのではないのか、と。
多くのスタッフ、お金や物資の提供してくださった皆様、本当にありがとうございました。
そして、福島の子供達、ありがとうね。
また会いましょう。
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