飯館村の酪農家、長谷川さんの話を聞いて
11/08/10
福島県飯館村の酪農家、長谷川さんをお招きして話を聞く会がありました。
http://nonuke-takashima.blogspot.com/2011/07/blog-post.html
連日の報道を通じて、福島の置かれている状況の大変さは自分なりに分かっている、つもりでした。
心のどこかで「他人ごと」だったのだろう。
長谷川さんの話を聞いて、そんな浅はかな自分に気が付き落ち込みました。
・35年間続けた酪農を廃業したこと
・2ヶ月半もの間、子供たちを放射線にさらしたことへの後悔
・真実を伝えない政府やメディアに対する不信感
・長谷川さんの飯館村への愛着、郷土愛
などなど
ネットやメディアからでは伝わらない言葉の重みを痛感しました。
講演会が終わり長谷川さんと別れの握手をしました。
大きくて本当に岩のような手でした。
自然の中で地道に生きてきた男の手でした。
「35年間積み上げてきたものが一瞬でなくなった」
彼のやりきれない気持ちを受け止める僕には、彼にかける言葉がもうありませんでした。
ただ、「伝えていくこと」はできます。
故郷を奪われるというのはこういうことなのだ、と。
二度とこんな悲しみは繰り返してはいけない。
前半(長谷川さんのお話)http://t.co/Juz4e49
後半(トークセッション)http://t.co/MhYbxU2 ←僕が司会です