10年前の写真

03/04/12

 

在原には、おそば屋さん(唯一の食堂)があります。

この間、お父さんとお昼を食べに行きました。

 

お店の中に山の上から集落の全景を撮影した写真が飾られていました。

1枚は2年前の在原。

もう1枚は10年前の在原。

現在、在原には茅葺き民家は12棟あります。

10年前には30棟近くありました。

ほんの10年前に存在していた素晴らしい集落の写真に

僕はしばらく見惚れてしまいました。

この集落内を歩いてみるとどんな感じかなと想像も膨らみました。

と同時に大きな喪失感に襲われました。

 

この10年間で大きな何かを失った、ということです。

 

科学技術は素晴らしく発展したのですが

あの10年前の在原にはもう二度と戻れないのです。

その間に、人々の価値感や生活様式は大きく変化したかもしれません。

茅葺き民家が未来の人類を救う可能性もある訳ではなく

在原の人にとって、茅葺きの家は不便なだけでしかなく

ただただ僕の心の中の喪失感でしかないのですが・・・・

・・・・・やるせないです。

 

ちなみに

おそば屋さんの隣りにある主人の家は築300年!!

・・・・・・たまげました。

 

 

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